MOLOG

教師であり父でありApple好きな人が書くブログ

50年後の学校①「学校の1日」

 

地元の教員仲間とSlackでゆるくつながっています。熱く教育について語ったり、たわいのないことを雑談したりと、楽しいつながりを持つことができています。

今日書くのは、そのSlackに載せた内容と同じものです。私の妄想日記、50年後の学校について。何かためになるものでも何かが身につくわけでもないただのコラムですが、私の理想の学校像がこれです。

もしよければお付き合いください。

 

始業時間

生徒は8時45分に登校してきます。教師の始業時間は8時です。基本的に教師は8時より前に来ません。当然です。勤務時間外ですから。電話も8時より前につながりません。そもそも電話はないのが50年後の学校です。自動音声が対応してくれます。

教師は8時に登校したら今日のスケジュールを再確認します。打ち合わせは共同掲示板です。朝のミーティングは行いません。その必要がないからです。全体のミーティングをしないので、それぞれが時間をフルに有効活用します。授業準備をする先生、他の先生と情報交換をする先生、それぞれがそれぞれの仕事を全うしています。

生徒の登校時間は教師よりも後に設定されています。当然でしょう。どこに店員よりも前にお客様を受け入れる店がありますか。勤務時間とはそういうものです。

 

午前授業

授業は9時から始まります。午前中は5教科をメインに学習します。50年後もそれぞれの教科で学ぶ内容に多少の変化はありつつも、教科に大きな変更はありません。生徒は主体的対話的で深い学びを目指した授業をしっかりと受けます。

昼休憩は1時間です。生徒は1時間の間に昼食をとったり遊んで気分転換をしたりします。この1時間は教師の休憩時間でもあります。職員室で昼食をとったり、中には外出して食べる人もいたりします。生徒と一緒に食べることはまずありません。当然です。休憩時間ですから。休憩時間とはそういうものです。

ちなみに仮眠室もありますので、疲れた方は休憩してください。生徒の分もあります。15分寝るだけで午後の過ごし方が大きく変わるという研究結果もありますよ。

 

午後授業

午後の授業は実技教科がメインです。体育や音楽などを行います。午前中に5教科、午後に実技教科を学習するのは、その方が効率が良いからです。全校の生徒が午前中5教科、午後実技教科を行うので、当然教師の数は今よりももっともっと増えています。教育にお金をかけるとはこういうことです。

 

放課後

遅くとも15時には全ての授業は終了します。放課後は生徒が各自選んだ過ごし方で生活します。午後は学校開放を行います。地域の方や希望する教師と一緒に運動をする生徒がいます。今でいう部活動ですね。50年後の学校の人たちにとっては、機械的に割り振られた素人指導者が運動指導にあたるなど理解できない悪習という認識です。

あるいは、午前中にわからなかった内容を教師に個別で教えてもらう生徒もいます。午後は大学生もインターンとして学校にくるので、学生にマンツーマンで教えてもらうことも可能です。昨日運動した生徒は、今日は勉強を教えてもらっても良いです。生徒が自分で考え、大人は場の提供を行います。

中には中学生同士が集まって「地域の活性化」に向けて真剣に議論している場もあります。企画書を発行し、教師とともに市長に提出するようです。地域は学生とともに創り上げていく場所となっています。

 

当然、教師の中には15時で帰る人もいます。中には勤務学校ではなく、住んでいる場所にある学校で上記の指導を行う人もいます。教材研究を行う先生、15時退勤で家庭へ戻る先生、いろいろな立場があります。遅くとも16時45分になったら終了です。これ以降の活動は一切行いません。学校は完全に地域の場として開放し、教師は帰宅します。当然です。定時ですから。定時とはそういうものです。

 

おわりに

あくまで私個人の妄想世界の話です。実現可能かどうかはあまり考えていません。実際にこんな世界になったら面白いだろうなと思って妄想しています。次回は50年後の授業について書いていこうと思います。