ノートとScrapboxを使った読書メモ
本を読むときには、メモをしながら読むようにしています。メモをしながら読む時と、そうでない時とでは、内容の吸収率が全くといって違うと感じています。
読書用メモは、二クラスルーマンという方のメモを参考にしています。この方の著書『How to Take Smart Notes』という本が、最近日本語訳されて出版されました。
今日はこの本を参考にして今私が行っている読書メモを紹介します。
3つのメモ
二クラスルーマンは、メモには3つのものがあると書いています。
- 走り書きのメモ
- ツェッテルカステン
- 永久保存メモ
走り書きのメモ
本を読みながら、書き殴るようなメモです。このメモは、後で捨てます。主語や述語なども用いず、簡単な単語などのメモです。
こちらは、1冊のノートにどんどんと書いていきます。ちなみに私は、いくつかの本を並行して読みますが、メモ用のノートは1冊です。その日に書いたメモは次に紹介するツェッテルカステンに写したら、あとはあまり見ません。
ツェッテルカステン
二クラスルーマンのメモ法で最も特徴的て有名なのがこのツェッテルカステンでしょう。簡単に紹介するならば、これは、1枚のカードに1つのアイディアを書いたメモをまとめた箱です。
書き方としては、細かくルールがありますが、ここでは詳しくは書きません。とにかく、たくさんのメモカードが溜まった箱だという認識で結構です。
ツェッテルカステンにはもう一つ大きな特徴があります。カードとカードにはそれぞれをつなげるリンクが存在するということです。
つまり、このカードボックスを使ってリンクを辿りながらカードと対話することで、新たなカード(アイディア)を生み出すことが可能になる、これがツェッテルカステンです。
永久保存メモ
このメモについては、他人が読んでもわかる文章で書くことが必要とされています。ツェッテルカステンを見ながら湧き出たアイディア(本当はアウトライナーなどを用いますが、この説明もここでは割愛します)を、主語や述語を入れながら、他人が読んでもわかる文章で書きます。
例え自分しか読まないとしても、他人が読んでわかる文章になるよう意識します。「未来の自分は他人」だからです。
「たくさん見る」ではなく「ゆっくりじっくり読む」 - MOLOG
走り書きのメモはノートに、それ以外はScrapboxに
上記の考えをもとに、今はノートとScrapboxを使って読書メモをとっています。
読書時にはノートとペン
ノートに書くのは走り書きメモです。後で捨てることを前提としているので、あまり難しいことは考えずに、書いていきます。
- その章の概要
- 後でもう一度見たい文章
- 知識として覚えたい言葉や法則
これらを見つけたら、どんどんと書きます。ノートを使って書くことで、1枚に書く内容が制限されるのも物理ノートの良いところです。
最近は、本を読むときには、このメモ用ノートとペンを持って読書することが多いです。
走り書きメモをScrapboxに写す
ツェッテルカステンに使うのは、Scrapboxです。カード的なUIでアイディアを書くことができ、また言葉を使ってリンクさせることも簡単にできます。
走り書きのメモを書いたら、必ずその日のうちにScrapboxにメモを写します。忘れてしまうからです。意識するのは、なるべく1枚のカードには1つのアイディアになるようにし、後で読んでもわかるようにします。
15分メモをとりながら読書をし、5分間Scrapboxへ転記します。最初からScrapboxにメモするのはオススメしません。メモばかり意識がいき、読書が進まないからです。また、一度走り書きメモをしてからScrapboxに書くことで、少しだけですが、アイディアの発酵も起きます。
永久保存メモはどうしようか
永久保存メモは今はあまり意識して書いていません。強いて言えば、Scrapboxでしょうか。本当はこの永久保存メモをためていくことが大事のようですが、どのツールに書こうか迷っているのが正直なところです。
- 保存性の高いobsidianか
- UIの綺麗なNotionか
- 他人に読まれることを前提としたブログか
- やはりScrapboxか
ここは、もう少し色々と運用しながら、自分に合った方法を模索していきます。