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教師であり父でありApple好きな人が書くブログ

読書ノートの取り方〜目次書き出し〜

目次を書き出す

まずは、ノートを用意してください。デジタルでもアナログでもどちらでも結構です。デジタルノートの場合は、iPadで手書きをしたいのであればGoodNotes5、キーボードで打っていきたいのであれば、私のオススメは、Scrapboxやobsidian、Notionです。

Personalなobsidian、SocialなScrapbox - MOLOG



次に、ノートに目次を書き出してください。それだけで、この本に書かれている内容の大まかな流れが頭に入ると思います。目次には、本の内容をなんとなくでも想像させる力があります。

このとき、できればコピペではなく、自分の手で書いてください。無理にではありませんが、できればここは楽をしない方が良いと思います。人の脳は、楽をすると頭に情報が入らないようにできているからです。

手書きであれば、ノートを贅沢に使って余白をたっぷりとりながら目次を書き出してください。デジタルツールであれば、自由にレイアウトができるのでそこまで悩む必要はないでしょう。後で目次だと見えるように太字にしたいと思うかもしれません。しかし、ここに手を出すと多くの時間をかけてしまうので、今は控えておきましょう。


目次の各章の要約を書き出す

目次を書き出したら、いよいよ読書を開始します。焦らず、じっくり読んでください。本に直接書き込みながら読むのも良いと思いますが、抵抗を感じる方も多いと思うので、ここは無理をしないでください。

あとは、読みながらどんどんとノートに書いていくだけです。なんでも書いて良いのです。ただ、なんでも書いて良いと言われると、何をしたら良いのか不安になる人もいると思うので、ここでは一つの例を紹介します。

先ほど書いた目次に、各章の要約を書いてみてください。本の内容を整理するのです。『思考の整理学』では、外山滋比古さんは「整理とは無駄を削ぎ落とすことだ」と述べています。各章の中にある数千字の文章から文字を削ぎ落とし、整理をするのです。

要約を書くうえで重要なのは、「自分の言葉で書くこと」です。本の内容はいわば他人の言葉です。これを自分のものにするには、消化をしなければなりません。自分の言葉で書くとは、いわば噛む行為と言えます。人は、外から食べ物を口に入れ、噛むことで栄養を吸収します。自分の言葉で表現しないということは、消化をしないということです。これではいつまで経っても本の内容は他人のものです。

デジタルツールならばリンクをつける

obsidianやScrapboxなどを使ってノートをとっているのであれば、リンクも付けておきたいところです。このリンクによって、ノートとノートは繋がりを持つことができます。

学習とは、情報と情報をつなげることです。自分で要約したものがどこか別の本の要約とつながりを持つことができれば、それは立派な学習です。デジタルツールは、このリンク機能がアナログと比べて格段に強い部分です。使わない手はありません。

もう少し詳しい部分にリンクをつけて、リンク先のページで詳しく書く。この言葉は別のページに書きそうだなと思ったものにリンクをつける。最初は、あまり難しいことを考えずにリンクをつけてみてください。やっていくうちに、自分なりのノウハウが見つかるはずです。トライ&エラーが容易なのもデジタルの強みです。

こんな具合にして、読書ノートをつけてみることで、これまでの数冊分の学習を1冊のノートから行うことができるはずです。関連

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