学級目標って必要?学級目標をただの飾りにさせないための3つのコツ
学級目標って必要ですか?
先日、こんな言葉をtwitterで見かけました。皆さんはどう思いますか?
僕は飾りだけの目標ならいらないと思います。しかし、今うちのクラスでは学級目標をフルに活用しています。今日は「学級目標なんていらないんじゃないの?」という人に読んでいただきたいことを書いていきます。
行事が終わるたびに振り返る時間をつくる
今年度の僕のクラスの学級目標は「ともに学び、ともに信じ、ともに笑う!なんでも挑戦するクラス!」です。ともに〜の部分は、「共に」だけでなく「友に」という意味もあります。
生徒の意見を集め、1時間使いながら目標をたてました。生徒と一緒に作ったと思わせつつ、僕のイメージ通りになるよう誘導してつくりました。笑
僕達はこの目標を各行事が終わるたびに、達成できたかどうか振り返ります。
1学期に校外学習がありました。校外学習終了後に振り返り、「ともに笑う」が達成できたねと確認しました。「皆でたくさん笑い、楽しんで行ってこれたね」なんて話をしました。
先日行われた運動会では、「なんでも挑戦する」が達成できたと確認しました。種目決めでは苦手な長距離走に挑戦した人、クラス代表リレーの選手に挑戦した人、学年種目1位目指してみんなで挑戦しました、と話をしました。
こんな具合で、各行事の終わりに学級目標を振り返ります。振り返りをすることで、学級目標は飾りではなくなり、次を示すコンパスになってくれます。今は合唱コンクールに向けて猛特訓中。一生懸命取り組み、「ともに認める」が達成できるよう毎日練習しています。
目に見える形で達成したことを表す
各行事の終わりに振り返ったら、達成したことを目に見える形で表現します。具体的には、僕は学級目標に花をつけていきます。100均で買ってつくった紙の花です。
成長の可視化は、とても効果の高い教育活動です。できたことを見える形に表すことです。これをしたのとしていないのとでは、学級目標の重要度が全く異なっていきます。
たかが100均で買った花ですが、これを見ることで「自分たちはあの行事でこれが達成できたのだ」とそれまでの取り組みを確認することができます。掲示物が増えていくことも成長を感じられる工夫ですよね。
先程書いたように、今クラスには2つ達成したもの(「笑い」と「挑戦」)があるので、それぞれの言葉に花がついています。こんな風にしていくと、自然と「次の合唱コンクールでは「認める」を達成するんですね、先生」と生徒が話をしてくれます。
勝ち負けに目が向きがちな行事でも、学級目標を一つの指針とすることで生徒が目標に向かって進んでいきます。勝ち負けだけだと「勝てない」と思ったとたんに投げ出してしまう生徒もいますからね。「勝ち負けだけでなく、僕らは僕らの合唱を創り上げて信じ合うクラスになるんだ」と話をしていきます。
一年の見通しをもって目標をたてる
最後は目標の立て方です。僕の場合は各行事で振り返るのでそれぞれの行事で達成できそうな目標を作っていきます。
1学期に行う旅行的行事では「笑う」などのクラス作りに関する言葉。運動会では「挑戦」や「全力」。合唱コンクールでは「信じる」や「認める」。それぞれの行事が終わった後は「学ぶ」など学習における目標。
それぞれの行事にこういった意味合いをもって取り組むことで1年の中でメリハリがついていきます。ちなみに、僕は最後は必ず学習です。各行事が2学期で終わってしまうので次の目標を見失いがちな2学期後半、学習に目を向けさせ落ち着いて勉強する空気を作りたいからです。
さいごに
「学級目標はいらない」という意見があります。僕も、飾りだけの学級目標は必要ないと思います。しかし、僕らにとっては学級目標はクラスのコンパスです。次に向かうべき方向を示してくれます。
そんな風に生徒に感じさせるのは僕ら教師の役割だと思っています。「こんなことしてないや〜」という担任の先生、まずは100均で花を買ってきて行事の終わりに貼ってみることから始めてみてはいかがでしょうか。
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最後まで読んでいただきありがとうございました!