箇条書きで文章を書くことのススメとそのために必要なこと
そろそろ夏休みですね。
夏休みといえば、私は小学生の頃、読書感想文が大嫌いでした。
本を読むことは好きでしたが、その感想を原稿用紙にまとめるという行為が苦手でした。
本を読み終わって、目の前にはペンと原稿用紙。
あれこれと頭の中であーでもないこーでもない、と考えて結局何を書けば良いのかわからない。
そんな子どもでした。
大人になって、こんな風に何を思ってかブログとして文章を書くようになったからこそ、色々とここに感じるものがあります。
今日は、文章の書き方として、もっと箇条書きを使って書こうよ、という話をしていきます。
なぜ今、箇条書きなのか
箇条書きしなくても文は書ける
そもそも「箇条書きを使って文章を書け」なんて、古今東西、はるか昔から言われてきている方法です。
私が小学生の時だって、当時の先生に「えむおーくん、書けない時はまず箇条書きで書いてごらん」と優しく指導されてきました。
しかし、当時の私は文章アイディアを箇条書きで書き出すなんてことは面倒でやりたくはありませんでした。
当時の私にあったら「お前!そんなだからロクな文章も書けずに大人になって、学級通信が発行できずに苦しむことになったんだ!今からちゃんと学べ!」と説教してやりたいです。
- 箇条書きでアイディアを書き出す
- 書き出したアイディアを絞る
- 並び替える
- 肉付けする
- 並び替える
- 肉付けする
文章の書き方って、この繰り返しです。
確かに、1000字から2000字程度の文章ならば、こんなことをせずとも文章は書けます。
このブログだって箇条書きなんてしなくても書けます。確かにそうです。その通り。
しかし、それだけでは質の高い文章の書き方は覚えられないのです。
学校現場にデジタルが
私もかつて言われました。文章を書くときは、まずは箇条書きで書いてそれぞれを肉付けしていくのだと。
ただ、絶対にそんなことはしませんでした。だって面倒ですもの。
しかし、今はあの頃とは違います。
学校にタブレットが導入され、デジタル機器を誰もが当たり前に使えるようになったのです。
これを使わない手はありません。
紙と鉛筆というアナログツールでは面倒だったものが、これらのことを簡単にできるようにしてくれました。
そもそも、文章を書く上で、
- ネタを考え
- 文に組み立て
- 書き出す
という行為は、実は高度な作業なのです。
まずは文章を書くということは、難しいことなのだと私たち教師が捉え、デジタル機器によって補助してもらう。
これまで面倒だった箇条書きという方法をデジタルが導入された今、もう一度評価しても良いのでは?
これがこのブログの趣旨です。
箇条書きを使って文章を書く人たち
物書きと呼ばれる人たちの中には、文章を書く前に箇条書きを駆使している人も多いようです。
いや、むしろそちらの方が大多数です。
文章を書くことを生業としている人たちは、文を書くことに時間をかけられるわけですから、箇条書きでもなんでもゆっくり丁寧にすることができたわけですね。
しかし、先程も言ったようにデジタル機器の発達によって、箇条書きは市民権を得ました。
今では、私のような一般人だって簡単に箇条書きで文章を書くことができます。
先生の中にも、箇条書きで文章を組み立ててアウトプットしている人がいます。
このブログでもたびたび紹介している、魚住惇先生は著書「教師のiPad仕事術」を書く時にも箇条書きを使って書いたようです。
この本の中にも、アウトラインという名前で紹介されています。
ちなみに、この本はただのiPadについてのhow to本ではなく、アナログとデジタルの融合に始まり、息抜きの方法まで書かれた、魚住先生の人となりが十分伝わる本です。
興味のある方はぜひ購入してみてください。
箇条書きの機会を増やす
長い時間をかけて文章を書く機会を
何度も何度も言うように、箇条書きなどしなくとも2000字程度の文章は書くことができます。
しかしそれは、2000字程度に限るのであり、大学生の論文ではそうはいきません。
いざ数万字の長い文章を書くときになって、箇条書きの文章の書き方なぞ初めから学ぶ時間はないわけです。
できれば、1年程度かけて1万文字の文章を書く機会を与えたいところです。
まぁ、そんなことを言われてもどこにそんな時間があるんだよ、と言う気もしますが。。
ただ、「はいお題です」「先生、できました」で書ける作文だけだと、やはり公教育として心許ない気もします。
書いてみるとわかるのですが、2000字程度の文章を5つ繋げても、1万文字の文章にはならないんですよね。
ゆえに、短い文章を書くだけでなく、長い時間をかけて文章を書く機会がどうにか学校で捻出できないか。
ただいま試行錯誤中です。