MOLOG

教師であり父でありApple好きな人が書くブログ

ど素人だからこそ合唱指導は楽しむ!その魅力について語ります

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昨日も載せたtweetですね。運動会が終わり、ただいま絶賛合唱指導中の毎日です。

 

僕は数年前からこの合唱指導の魅力にはまり、毎年とても楽しみつつ指導しています。

 

今日は合唱の魅力について書いていこうと思います。 

 

創り上げるという感覚

僕が最も合唱指導で好きな点です。クラスの生徒と一緒に創り上げていくという感覚がとても楽しいです。

 

僕は音楽については何も関わってきていないど素人(昨日、8分の6拍子は2拍子だと知りました)です。

 

ど素人な分、生徒と一緒に考え、悩み、そして一緒に創り上げていく。普段は数学の教師として生徒に教える立場ですが、この合唱指導では試行錯誤を繰り返しながら共に成長していくことが嬉しいのです。

 

楽譜からヒントを得る

ど素人なので、いろんなものからヒントを得ます。僕が今しているのは、楽譜を教科書のように熟読することです。

 

音楽に関わっている人からすればこの当たり前かもしれませんが、僕はこの当たり前に気がつくまで5年以上かかりました笑。

 

楽譜には作者のいろんな感情が記号という形で込められています。ど素人の僕はまずその記号を一つ一つ調べていくことから始めていきます。

 

クレッシェンドや不等号のような<については中学生の時に習ったのでわかりますが、

「poco a pocoって何だ?」

「8分の6拍子って4分の3拍子じゃないの?」

てな具合に分からないことだらけです。

 

教師になって10年目となるとこんなに分からないことがたくさんある世界ってとても新鮮に感じるんですよね。一つずつ調べていき、少しずつ理解していく。この学びの作業が何だかとても懐かしく、そして楽しく感じます。

 

そしてその記号の意味がわかってくると、表現の仕方も変わってくる。

「なるほど、ここが変調されているのは雄大さの中に自然の儚さも表したいのか」

「ここはリズムが変わっている。場面が変わったのか。」などなど。

 

合唱は表現です。学んだことが表現という形でわかりやすく成果に表れる。そこが僕の感じる魅力なのでしょうね。

 

クラスの特徴に合わせて工夫する

音をとれるようになり、楽譜の意味がわかってきた後半。合唱指導の後期になりますが、ここでクラスの特徴と擦り合わせて僕ら独自の工夫が始まります。

 

「うちは男子が多くて大きいから男子、ここは弱めで歌ってみて。」

「ここで一旦ピアノも指揮もやめちゃおう。一旦歌を終えてから再開したらどう?」

この瞬間がとても好きです。

 

本当は生徒がこういったことを考えると良いのかもしれませんが、生徒が自主的にそういったことをするのは僕の指導では厳しいです。何より、僕が楽しみたいのです笑。

 

Nコンの合唱団のような合唱ではなく、僕らのクラスだけにしかできない作品を創り上げていく。同じ合唱は二度とできない今しかない合唱(うまくいかないことも含めて)を楽しんでいます。

 

ど素人だからこそ楽しんで指導したい

中学生の歌声は感動します。何より一緒に試行錯誤して創り上げた作品には、賞以上の価値を感じさせてくれます。

 

毎年、金賞は取れなくても最高の作品ができたと生徒に感謝の気持ちを伝えられています。こんなことができるのも、とても素直な生徒に恵まれているのだと感じます。

 

僕は初任の頃は「生徒になめられちゃいけない」なんて思って知ったかぶりをしたり生徒に失敗させてから上に立って指導したりしていました。今思うと恥ずかしい。そんな先生のことなんて子供はすぐに見透かします。

 

ど素人だからこそ一緒に創り上げる感覚を味わい、共に楽しみたい。歌わない生徒がいても僕は怒りません。だって自分が中学生の時には恥ずかしくて歌いたくなかったから笑。

 

思わず生徒が歌いたくなっちゃうくらい僕が一番楽しんでやろうをモットーに今、合唱指導に励んでいます。

 

分からないから謙虚に、調べ、試行錯誤する。その姿を見せることはきっと今の子どもたちに必要なことなんだと信じて今年も楽しんでいきます。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました!