MOLOG

教師であり父でありApple好きな人が書くブログ

宿題を答えの丸写しにさせない方法

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「生徒が課題を赤で写してくる」

 

本校では数年前までは当たり前のようにこれが行われていました。

 

先生の中には「やらないよりはこの方が良い」という人もいましたが、僕はこれがどうも疑問でした。

 

「だったら出さなければいいのに。」

「どうせ出すのなら意味のあるものにすればいいのに。」

 

今ではこんなことをする生徒はいません。教科部会で課題について話し合い、生徒が意欲的に課題に取り組めるよう意識して課題を出しています。

 

今日は「生徒が意欲的に取り組む課題」について話していこうと思います。

 

やる問題を生徒に選ばせる

理想は課題を、簡単、普通、難しいの3段階に分け、生徒に選ばせる方法です。

 

しかしこの方法は、教師としてはなかなか準備するのが大変です。

 

なので僕らは、テスト前の課題は対策プリントとワークをうまく組み合わせるよう意識しています。

 

対策プリントについては昨日の記事をご覧ください。


基本的には生徒全員に、対策プリント1枚を課題として出します。

 

しかし中には、このプリント1枚だと得意な生徒や苦手な生徒はカバーできないんですよね。

 

そんな時、得意な生徒はワークの入試レベルの問題を出します。苦手な生徒にはプリントの中でもこれだけは解けるようになって欲しい問題を出します。

 

大切なのは言葉がけです。

 

必ず、「どうする?」や「どうなりたい?」と生徒に問いかけます。

 

「100点を取りたい」

→「じゃぁワークのこの問題を解けるようにしてごらん」

 

「平均点近く取れるようになりたい」

→「プリントのここだけを2回解いてみようか」

 

こんな具合にして生徒と話をしながらやる問題を精選していくことが大事です。

 

大人だって一方的に「やれ」と言われた事はやりたくなくなっちゃいますからね。笑

 

問題数を絞る

問題数が必要以上に多いのも子供たちのやる気をそぐ原因となってしまいます。

 

僕は、ワークを20ページや30ページどんと課題で出す事はしません。

 

そんなことを言うと、中には「毎日1ページずつすれば二十日間で終わる。」と言う人もいるかもしれません。

 

そんな人に僕は問いたい。「あなたは毎日1人ずつコツコツと初見を書き上げる人なのか」と。笑

 

多くの人は、コツコツ、少しずつやることが苦手です。ましてやこれを習慣化できてない生徒にとっては習慣化するための訓練が必要です。

 

だから僕は、課題を作業とさせないために、問題数には気をつけて出しています。

 

そんなこと言いながら、毎日いつも一問は宿題を出していますけどね…。

 

課題をワークではなく、プリント1枚にしたのも問題数を絞るためです。

 

わからないところをわかるようにするのが勉強

「わからないところわかるようにすることが勉強」

 

こんな言葉を言ったり感じたりしている先生は多いです。

 

しかし「わからないところをわかるようにするのは、1人の力ではなかなか難しい」と言うことに気づいている先生は実はあまり多くはいません。

 

僕は、わからないところをわかるようにするのは「宿題」ではなく「授業」がメインであって欲しいと思っています。

 

わからない問題に出会い、どうすれば良いかを考え、自分で調べたり友達や先生に聞いたりする。

 

こんな経験を授業でたくさんしていれば、宿題の取り組みもおのずとそうなっていくでしょう。

 

宿題は生徒の学力を上げられない、あるいはけテぶれ等の取り組みのようにうまくすれば子供たちの自発的な学びを引き出せる、と言う議論がなされたように、今宿題については少しずつ話題にされ始めました。

 

僕は何が正解か分かりませんが、それでも今目の前にいる生徒たちにとって何がプラスになるかを考えていきたいと思っています。

 

テスト前の課題についてもう一度考えてみませんか?