その課題、生徒にとって「作業」になっていませんか?
皆さんの学校ではテスト前に課題を出していますか?
出してるとしたらどんな課題でしょうか?
僕の学校では昨年、課題について話し合い、これまでと違った形で課題を出すようになりました。
これまでの課題は、生徒の中にどうしても「やらされている感」が出ていましたが、新しい方法をとってからは子供たちが進んで勉強するようになりました。
今日はテスト前の課題について話をしていこうと思います。
テスト課題のワークを廃止
まず、テストの時にワークを宿題として出すのはやめました。
1回のテストでワークだと大体20ページから30ページ程度が範囲となります。
これを2週間で子供たちに「やれ」と言って宿題にさせるのは、ちょっと乱暴に感じました。
ワークの問題には、優しい問題から入試で出題されたような問題まであります。
全員に、同じように宿題として出すのは少々無理ではないでしょうか。
実際生徒の中には、ほとんどの部分を赤で答えを丸写しする生徒もいます。
また、テストが終わっても課題を出せずにいる生徒もいました。
テストで10や点20点を取るような生徒に入試で出るような問題を解かせようとする。
「わからなくても赤で書けば勉強になる」は、ちょっと無理があるよなぁ、と僕は感じてしまいます。
テスト課題はA 3プリント一枚
上で書いたような話し合いを経て、僕たちは子供たちに作業ではなく、実際に力がつくような課題は何だろうか?と考えました。
そこで出た答えが、「テスト対策プリント」です。
一人一人に合った課題を出したい
— えむおー@ブログ更新90記事達成 (@Mo24555713) 2019年11月15日
そんな思いで、昨年度からテスト前の課題を一人一人別にしました
生徒と話しながらできる所を確認
君はここまでにしよう
君はここからここまでを2回やろうか
全部やる?すごい!
課題をただの作業にしたくない
今年、いろんな先生がこの形式をとってくれて嬉しい
教科書やワークから、実際にテストに出そうな問題をプリント1枚にまとめます。
生徒には「ここから60点分が出るよ」と言います。
すると生徒は、面白いように問題を解くようになりました。
- 問題数がぐっと減ったこと
- これをやればテストの点が取れると言う必要感
おそらく上の2つのようなことが理由だと思います。
一見先生にとっては、プリントを作る手間が増えてしまったように感じますが、プリントをいちど作ってしまえば、テストの60点分が完成したようなものです。
最近では「〇〇先生はテスト対策と言うような講座が塾で開かれているらしい」と言うのを聞いて、
「だったら自分たちでテスト対策をやってしまえば良いのではないか」と言う話で盛り上がり、こんな方法をとってみました。
(まぁ、昔からどこでも行われる出るような方法だとは思いますが…笑)
全員に同じ課題を出さない
こんな流れで僕たちは、範囲の広いワークからプリント1枚を宿題にするようにしましたが、もう一つ意識してることがあります。
それは「全員に同じ課題を出さない」ということです。
具体的には
ある生徒は、プリントの中の応用問題を解かず、基礎問題を2回やることで課題はオーケーとする。
また別の生徒には、プリントだけでなく、ワークの応用問題も解いてごらんと声をかける。
生徒と「どこまでできるようにしたい?」と話をしながらテスト前の課題を2人で決めていきます。
ほとんどの生徒はプリントの問題をテスト前の課題として解いていますが、中にはこれでも厳しい生徒やこれだけでは満足できない生徒もいます。
これを先生と生徒でちょっと話し合って2人で課題を決めていく。
この方法は「ちゃんと先生は自分を見てくれている」と生徒も感じるようで、好評です。
さいごに
子供たち一人ひとりに見合った課題を出して、誰1人見捨てない先生になる。
僕たち先生は数回の話し合いを通して、こんな意識で子供たちに課題を出すようになりました。
僕の主観ですが、こんな課題を出すようになってから生徒はテスト前でも生き生きと勉強するようになったと思います。
皆さんの学校は、テスト前にどんな課題を出していますか?
その課題は、生徒にとってもプラスになるでしょうか?
少しでも参考になれば幸いです。