学校の先生が早く帰るためにやっている6つのこと【意識改革・行動編】
皆さんはいつも何時くらいに帰っていますか?
私の学校の定時は4時50分です。しかしながら部活動などがあるため、当然その時間には帰ることができません。
今、中学校の先生の多くは時間外勤務80時間を超えていると言われています。これは過労死ラインです。それが当たり前になっている教育現場にとても疑問をかんじています。
さて、私はというとやっぱり定時で帰ることはできませんが、なるべく早く帰って家事をしようと努力しています。妻ばかりにさせるわけにはいきませんからね。
今日は早く帰るためにはどんな行動をするのが良いのか、私が実際にやっていることを書いていこうと思います。
- すぐにできることはすぐにその場でやる
- 資料作りは昨年度のものを探すことから始める
- 出来栄えは70点で良いから、みんなでよくしていく
- 「○時に帰る」は個人で行うには有効
- 5分あったらとりあえずやってみる
- 部活動の後は職員室に戻らない
- 最後に
すぐにできることはすぐにその場でやる
教頭先生や同僚の先生に「これできる?」と言われたらすぐにその場でやります。5分でできることは後回しにせずちゃっちゃとやって終了です。
私はなるべく頭の中をスッキリさせておきたいので「後でやろう」はしません。必ずその場で仕事を片付けてスッキリして忘れます。仕事ってよく作業をしているのに途中割り込んで来ることが多いですよね。それでも中断してその場でやります。
小さなことですが、例えば教室にゴミがあったらヒョイっと拾って捨てたり、掲示物が剥がれていたらちょっとテープを持ってきて貼り直したり。小さなタスク(やらなければいけないこと)はその場でどんどん消化していくことが結果的に仕事をためずに済みます。
やることを見つけたらすぐにその場で片付けよう!
資料作りは昨年度のものを探すことから始める
仕事は絶対にゼロから作ろうとしてはいけません。先人たちの知恵を十二分にお借りします。指導案でも何かの企画案にしろそうです。私なんかがいくら知恵を使っても、偉大な先輩たちが既にやっていることの方が多いです。
既にあるものを使って作った方がゼロから作るよりも何倍も早く、ミスが少ないです。学年の仕事であれば昨年度の担当に聞けばデータの場所がわかるし、分掌であれば教頭先生や各担当の先生が教えてくれるはずです。
仕事が遅い人の特徴として、自分でゼロから作ろうとしている人が多いことが挙げられます。そして「自分が作った!」とドヤァ。私にしてみれば誰が作ろうがさほど問題ではありません。独自性よりも仕事の早さ、正確さです。
先人たちの知恵を借りて、どんどん真似をしよう!
出来栄えは70点で良いから、みんなでよくしていく
仕事は完璧を目指そうとしてはいけません。そんなことをしていたらキリがありませんし、そもそも私なんかに完璧なものなんて作れません。私の場合は、70点の出来栄えで良いからみんなに提案して意見をもらいます。
一人で完璧なものを作ろうなんて考えずに、みんなでより良いものを作る、の方が楽だし楽しいです。資料を作り、上司が「ここはこうにした方が良い…」なんて指導してくれたら喜んでご指導を享受します。素直に聞けばどんどんと教えてくれますしね。
とりあえずこんなもんかな?なんてものができたら学年会で皆さんに聞きます。そこでより良いものにしていくためのアドバイスを頂きます。中には誰にも意見を言わせないような提案をしたがる人もいますが、私にはそのメリットが感じられません。
それと、同じ70点でも初任の先生の70点と10年目の先生の70点では大きく違います。逆に初任がいくら頑張って100点に近づけても周りの先生にとってはせいぜい60点くらいが妥当です。だったら70点のものでも作り続けて、自分の中の70点のレベルを上げていきましょう。
一人でやるならとりあえず70点のものを作ろう!
「○時に帰る」は個人で行うには有効
昨日は働き方改革とは、早く帰ることが目的じゃないと言いながら
— えむおー (@Mo24555713) 2019年7月25日
「○時に帰る」と自分で決めることは悪くないと思っています
だらだらせず、無駄な時間をなくすようにしますから
けれどこれはあくまで個人の話
管理職や役職がある先生が周りに求めるものではありません#とある中学校教諭の戯言
私は周りに「働き方改革という言葉もありますし、○時にみなさん帰りましょう」と言われたらカチンときます。「何時に帰る」は働き方改革を行なって仕事の取捨選択をした結果であって、仕事が終わってなくても帰ること、が目的ではないはずだからです。だけどこれがわからない先生は結構います。
でも個人で「◯時に帰ろう」と決めることは有効だとも感じます。自分で無駄な時間を減らそうと努力しますし、結果的にあれこれと仕事の選別を行うようになりますからね。特に若手の先生は遅くまで残りがちです。先生のプライベートを充実させることも結果的に子どもにとってプラスになることも多いですよ。
「○時に帰る」で無駄な時間を減らそう!
5分あったらとりあえずやってみる
授業の空きコマに子どもたちの生活ノートを見ていたとします。授業終了5分前に全てのノートが見終わりました。あなたなら残り5分何をしますか?
私だったら大嫌いな所見を2行書きます。毎日発行している学級通信の見出しを書きます。5分でもやらないよりはやった方が仕事は進んでいます。忙しい先生だからこそ、スキマ時間を上手に使えるようになると良いですね。
5分でもとりあえずやれば仕事は進む!
部活動の後は職員室に戻らない
最後です。私は中学校の教師なので毎日部活動があります。部活動が終わったらそのまま下校指導をして帰ります。職員室に戻るとなぜか帰る時間が一気に遅くなってしまうんですよね。
おそらく上記の内容をしている先生であれば、それほど「今日までにこの仕事しなきゃ!」な状況には陥らないと思います。そんな人はわざわざ職員室に戻らなくて良いでしょう。「戻って鞄だけとって帰ろう」と思って鞄だけとって帰れた試しがありません。
職員室に戻らずに帰ろう!
最後に
それでもたまには遅くまで学校にいることはあります。若手の頃は、割といつも遅くまでいたような気もします。教材研究するぞ!とか明日はプリントで授業するんだ!とか思ってポチポチ作るんですよね。
けれど10年教師をやってみて思うのは、「時間の使い方がうまい先生は魅力的に見える」ということ。かもし出すオーラが違います。できれば放課後に自分がしたいこと(趣味)なんてものを持てると良いですね。
皆さんも一緒に、時間をうまく使って早く帰り、「自分の趣味に時間を当てられるような素敵な先生」目指しませんか?
最後まで読んでいただきありがとうございました。