教室掲示の工夫ポイントは?皆さんはどんな教室にデザインしていますか?
皆さんは教室の掲示物やレイアウトに困ったこと、ありませんか?
僕はあります。初任の頃は授業の準備や部活動の指導に追われて、教室の掲示物のことなんて考える余裕がありませんでした。教員になってしばらく経って余裕が出てきて、やっと他の教室を回って見て学ぶことができるようになりました。
本校は県内最大規模の学校です。いろんな先生がいろんな工夫をしています。今日は、その中で僕が学んだもの、実際に行なっているものなどを紹介していこうと思います。
・教室のレイアウトをどうしたら良いか悩んでいる人
・2学期を迎えるにあたり、なんとなく掲示物を一新したい人
教室横はこれまでの取り組みがわかる掲示
教室の横はクラスでの歩みが分かるような掲示だと自分たちで成長を感じることができます。僕が見てきていいなと思った実践を3つ紹介していこうと思います。
写真を貼る
写真は情報量が多いので教室掲示することをオススメします。
僕よりも少し若い先生で、クラス全員の笑った顔を写真に撮って貼っている先生がいました。授業も教えていたのですが、あまり笑顔を見せてくれないような生徒でも素敵な笑顔で写った写真が貼ってあるのを見て「素晴らしい学級経営をしているな~」と感動したのを覚えています。
その先生のクラスは皆楽しそうで、不登校と呼ばれるような生徒がいなかったんですよね。きっと写真だけでなくいろんな取り組みをしていたのでしょう。しかし、あの笑った顔がクラスに貼ってあるだけで、皆が安心できるような教室作りに一役買っていたのだと思います。
また、僕は以前4月から毎月写真を撮って教室横に貼ったこともあります。4月から3月まで、毎月クラス全員で集合写真を撮って並べると、変化が見れて楽しいです。夏に近づくにつれて運動部の子は黒くなっていったり、女の子で髪の毛をさっぱりして急に大人っぽくなったり。
写真を掲示することで、普段何気なく過ごす学校生活の中でも自分はちゃんと変化(成長)しているんだと感じることができます。
写真を掲示することで居心地の良い教室環境を作ることができる!
写真に関してはこちらの記事にもまとめてありますのでもし良ければご覧ください。
道徳の感想を紹介する
同じ学校の先生で、生徒の道徳の感想を掲示していた先生もいました。今でこそ(2019年現在)道徳の教科化が始まり、教科書が作られましたが当時は教科書なんてものはなく(読み物資料などはありました)、先生独自の資料を用意することが多かったのです。
さて、その先生は例えば「友情」というテーマで道徳を行った後に、生徒の「真の友情とは自分の意見もきちんと言い合える仲のことだ」という感想を教室に掲示していました。仲良く肩を組んだ写真なんかも一緒に掲示ていて、とても素敵でした。生徒の感想は名前なんかも入っていたのできっと許可を得ていたのだと思います。
自分達の学びの歩みがわかる教室ってのは良いですよね。
子どもたちの感想などを掲示することで学びの歩みがわかる!
既習事項のまとめを貼る
例えば中学生1年生の数学であれば、方程式の解き方なんかをまとめたものを教室横に掲示するなどです。僕は数学の教員ですが、本校には数学の少人数教室というものがあります。
わからなかった時用に教室横にヒント用に掲示しておくと子どもがいつでも見られるので良いですね。こういったものを生徒に作ってもらうのもオススメです。得意な子に「みんなのヒントになるような掲示物を作ってー」なんていうと喜んでつくってくれます。
既習事項のまとめを掲示することで生徒がいつでも学習の振り返りができるようになる!
教室後ろは係委員会や時間割をA1サイズで掲示
さて、ここまで教室横にオススメなものを紹介してきました。これらは教室後ろに掲示するのは僕はあまりオススメではありません。なぜなら、教室後ろは自分で見ようと意識をしないと見ないからです。
教室の後ろには何か困った時に見る必要のあるものを掲示することをオススメします。自分から見る必要が出てくる掲示物。僕だったら係や委員会、時間割などを掲示します。
オススメなのはA1サイズで大きく掲示することです。学校によっては拡大機なんかがあればぜひやって見て欲しいです。
誰が便利って、我々教師が便利です。皆さんは「配り係さん、これ配ってー。あれ?誰が配り係だっけ?」なんてことありませんか?僕はしょっちゅうあります。
そんな時、A1サイズであれば教室のどこからでも見られます。時間割なんかもよく見えるので生徒も次の授業は〜と確認しやすいようです。
これが教室の前の方にあると気が散るので逆によくなかったりします。詳しくは生徒の集中を引き出す黒板周辺の掲示の仕方3つのポイントとは? - えむお〜ページをご覧ください。
教室後ろは係委員会や時間割などを大きく掲示してどこでも見られるようにしよう!
動きのある掲示を意識する
以前尊敬する校長先生に教えていただいたことです。「動きのある掲示」。簡単に言うと時期によってはがしたり、徐々に増やしたりする掲示ということです。
いつまでも同じ掲示を貼っていると子どもたちは見なくなります。これは大人でも同じですね。だから僕はずっと貼るものは必要最低限になるようにし、できるだけ旬でなくなったものは思い切ってはがすよう意識しています。
僕が通年掲示しておくのは次のものくらいです。
- クラス目標
- 時間割
- 係、委員会
とは随時貼っては剥がし、の繰り返しです。献立表や学年通信なども掲示しますが、これは新しいものが来たら当然剥がします。皆さんもやってますよね?
あとは吹き出しにして喋っているように見せたり、イラストを入れて見たり。以前バスケットボール部の顧問の先生が大好きなスラムダンクまみれの教室にしていたのを見たことがあります。(著作権関係は心配でしたが…笑)
どうせ貼るのならちょっとでも子どもたちがワクワクするような掲示にしたいです。あまり気合をいれると逆にプレッシャーがかかってしまいますが…。
僕の基準は「これをどうやったらちょっとだけ面白くなるかな?」と完全に自己満足です。けど教室のレイアウトなんて自己満足ですからね笑。自分がワクワクしないと!
動きのある掲示で子供達をワクワクさせよう!
最後に
まずは自分(先生)がワクワクするような教室作りを目指そう!
記事の途中にも書きましたが、あんまり気合を入れるとあれこれ考えちゃって逆にやりずらくなってしまいます。あんまりこだわって掲示すると剥がすのももったいなくなってしまい、動きもなくなっちゃいますしね。
ぜひ生徒と一緒に楽しみながら掲示していってくださいね
教室前の掲示に関してはこちらの記事を参考にしてみてください。