夏休みに教師がやっておくべき7つのこと
皆さんは夏休みに「これをしよう!」ともう計画を立てましたか?
夏休みが始まったものの、計画的に過ごさないとあっという間に終わってしまいますよね。
生徒にも「計画的に過ごしましょう」なんて話をした先生も多いかと思います。
けれど先生って夏休みに何をしたらいいの?と悩む先生もいると思います。
今日はそんな皆さんに向けて書いていこうと思います。
- 結論:夏休みにやるべきこと
- 旅行に行く
- 本を読む
- 映画をみる
- ボランティアに行く
- 学生の時の友達に会う
- 実家に帰る
- 今まで興味があったけれどやったことのないものをやってみる
- 豊かな人でないと豊かな人間に育てられない
結論:夏休みにやるべきこと
これから教師がやるべきと考えていることを一つ一つ述べていきますが、長くなるのでまずは結論です。
普段できないことを目一杯楽しんで、自分という人間を豊かにするべき!
私は、すべての教師が普段体験しないようなことをして少しでも豊かな人になるべきだと考えています。
その中でもこれはオススメですということを一つ一つ紹介していこうと思います。
旅行に行く
これまで行った事のないところに行く
旅行はその人の感性を磨いてくれるものだと思います。
特に行ったことのないところに行くことがオススメです。
私も初めて大阪に行った時は生の関西弁に感動しましたし(うっす〜い感動ですみません笑)、沖縄に行った時は独特の時間の流れに癒されました。
旅行をして、そう行った場所と比較することで地元の良さに気づくこともできます。
人は何かと比べることで自分自身や身の回りの良さに気がつくものです。
旅行をして「やっぱり地元っていいな」と感じる。
それを子供達に語る。
そういった積み重ねが、子供たちの地元愛を育むものだと思います。
海外に行く
全く異なる文化に触れるという点では、国内よりも海外の方が良いでしょう。
私はこれまでの人生で数えるほどですが、海外旅行をしたことがあります。
その少ない経験でも多くのことを感じ、その国の良さや日本という国の良さを感じることができました。
以前アメリカを南から北へと縦断した時には「北に行くほどご飯が美味しくなる」という発見がありました。
なぜ北に行くほどご飯が美味しく感じるのか社会の先生に聞いたら、貧困の関係などを教えてくれました。
とても勉強になったことを覚えています。
台湾に行って美人が多いことに驚いたり、韓国に行ってご飯が美味しいのにゴミだらけなのにショックを受けたり。(30年前の東京のようだ、という人もいました)
こんなふうに、旅行に行くことで自分がいかに狭い社会の中で過ごしていたかが実感できます。
教師は、自分が学生の時から社会人までずっと学校で過ごす人が多い印象です。
ですから、意識して知見を広げたりいろいろな体験をしたりしないと狭い世界しか知らない先生になってしまう気がします。
狭い世界しか知らない教師に教わる生徒は、やっぱり学校が全てと思ってしまう。
学校にいる先生にこそ「学校が全てじゃない」と言えるようになって欲しいです。
本を読む
話題になった本
話題になった本っていうと何を思い浮かべますか?
例えば一昔前に芸人さんの又吉さんが書いた火花だったり、池上彰さんがテレビで紹介した君たちはどう生きるかだったり。
子供に読書しなさい、と指導する割に自分は読まない先生って実は結構います。
「読書をしなさい」と何度も言うより、大人が読書を楽しんでいる姿を見せる方がよっぽど読書をする子供に育つと思います。
余談ですが、私は毎日読書の時間は生徒と一緒に真剣に本を読むことを心がけています。
読み終わった本を紹介して「この本楽しかったよ〜読んでみてね」と言って教室に置きます。
4月から続けて7月頃には面白いほどみんな真剣に本を読むようになります。
小説
本の良いところの一つは、日常を忘れられるところですよね。
登場人物になりきって、名探偵になってみたり、宇宙旅行に行っていたり。
普段は速読に近い形で流し読みをしてる私ですが、小説はじっくり読みます。
好きな作家さんは、東野圭吾さんと有川浩さんです。
このお二人の本は中学生も好きな人がいるのでオススメです。
何も考えずにボーッと読める本
ヨシタケシンスケさんの本が癒されます。
何も考えずに、ボーっと読めるのがいいんですね。
絵本なんか癒されます。
これもやっぱり読み終わったら教室に置きます。
生徒の中にはこう行った本の方が好きな人もいますからね。
オススメの本
私が学校の先生に読んでもらいたい本は次の3冊です。
FACTFULNESS(ファクトフルネス)10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣
- 作者:ハンス・ロスリング,オーラ・ロスリング,アンナ・ロスリング・ロンランド
- 発売日: 2019/01/01
- メディア: Kindle版
どれも私の価値観を変えてくれた本でした。
この3冊を読む前と読んだ後とでは、世界の見え方が変わります。
私が教育実習の時にお世話になった方は「給料の1割は本の購入にまわし、勉強するようにしている」と話してくれました。
とても心に響いた言葉でした。
読書で心を豊かにしていきたいです。
読書で夜更かし、なんて学生みたいな生活ができるのも夏休みの魅力です。
映画をみる
映画で非日常を味わう
非日常を手軽に味わうのであれば映画がオススメです。
たった2時間ですが日常を忘れて没頭することでかなりの気分転換になります。
映画館って、映画を見ることしかできないから好きなんですよね。
最近はスマホがあるのでいつでもどこでもSNSを見てしまう私です。
最近はネットやDVDなどで家でも映画を見ることができるようになりましたが、やはり映画館の魅力は「映画を見ることしかできない不自由」だと思うのです。
2時間ずっとスマホも触らず会話もせず映画を見るだけというのは、自分が想像するよりもかなりの気分転換ができるはずです。
こんなことを書いていたら映画館に行きたくなってきました。
結婚して子どもが生まれてからしばらくは映画を見る機会も減ってしまいましたが、最近は意識していくようにしています。
忙しい人にこそ映画はオススメです。
ボランティアに行く
「誰かの役に立った」を味わう
以前先輩の先生に誘われ、川が氾濫して水没してしまった家の掃除にボランティアとして行ったことがあります。
大変なボランティアでしたが、作業中その家のおばあちゃんと話をし、とても喜んでもらったのが印象に残っています。
自分の時間を誰かのために使い、感謝してもらうのはとても心が豊かになると思います。
先生って、これもやっぱり生徒に「ボランティアしろ〜」なんて言いがちです。
その割に自分はしない人が多いんですよね。
私は先ほどの読書と同じように、生徒に「ボランティアしろ〜」なんて言いません。
そんなに頻繁ではありませんが、ボランティアに行った時に「こんな感じだった」「こんな気分になった」と伝える方がよっぽど生徒は聞いてくれます。
私もきちんとしたボランティアに行くのはこの経験ぐらいですが、非常に貴重な体験ができたと感じています。
学生の時の友達に会う
学校ではない場所で人に会う
気の合う友達に会うことも心の健康という意味では大切です。
特に社会人になると年々忙しくなり、会いたくても会えなくなることが増えますからね。
私の場合、友人はみんな地元を離れてしまったのでお盆の期間に里帰りしたときくらいしか会うことが出来ません。
同じ教師の友達であればお互いの悩みを話し、自分だけが悩んでいるわけではないと勇気をもらえます。
教師でない友達であれば会うだけで気分がリフレッシュされます。
また、教師という立場は意識をしないと世の中のことが見えてきません。
私は教師ではない友人に会う時は意識して、話を聞きます。
「今世間の人たちはこういったことに興味があるんだ」と勉強しています。
実家に帰る
子どもという役割を味わう
もしあなたが地元を離れて仕事をしているのであれば年に一回は必ず実家に帰ることを勧めます。
これは子供の義務だと思っています。
教師という職業は、いろんな顔を持っていなければなりません。
時には母親、時には父親。厳しい顧問の先生や優しい担任の先生…。
いろんな役を一人でしますから、いろんな立場を経験しておくことが大切です。
この夏休みに実家に帰り、子どもという役割を体験してください。
また、歳をとってくると役割はまた増えていきます。
兄弟に息子娘が生まれると親戚の叔父さん叔母さんという役割もできますね。
教師以外の役割を体験することで、教師としての自分も成長できるのだと思います。
今まで興味があったけれどやったことのないものをやってみる
いつかやりたい…を今やる
人は今までやったことのないことをやるだけで自信がつくようになると聞いたことがあります。
それはもちろん自分に挑戦することでも良いでしょうし、ただ単に興味があることでも良いでしょう。
ちなみに私は「いつかやりたい」と思っていたブログ運営を昨年から始めました。
「やったらどんな感じなのかな〜」という軽いノリで始めたブログですが、楽しみながら運営することができています。
できればいろんなことを体験してみたいと思っています。
世の中にはたくさんのものがあるのにそれらを一度もやったことなく死ぬのは嫌なんですよね。
私が今やりたいと思っているのは
- ヘッドスパ
- バンジージャンプ
- 家族でキャンプ
- 登山
- 整体に通う
しょうもないことばかりですね。
ちなみにこれらは、Notionというアプリに「いつかやりたいことリスト」として管理しています。
今までやったことのないものをやるって、それこそ人を豊かにすると思うのですよね。
きっとやる前と後とでは、世界の見え方が変わると思うのです。
豊かな人でないと豊かな人間に育てられない
あなたは自分の子供を、人生経験がとぼしく、世の中を知らない先生に預けたいですか?
きっと夏休みにやるべきこととして、教材研究や2学期の授業で使うプリントを作っておくことをあげる先生も多いでしょう。
私も、これらに反対なわけではありません。
しかしせっかくの夏休みです。
先生も学校の外に出て、豊かな人になるために時間を使うのも大切だと思います。
これからの教育はわからない問題についてどう取り組んでどんな答えを出すか、が重要になってきます。
足し算引き算だけでは対応できないようなものを求める時代になりました。
人生における問題について解決する際に、一つ言えるのは「これまでの経験が力になってくれる」ということ。
青という色を見たことがない人が青という色の素晴らしさを伝えられるでしょうか?
先生自身が様々な経験をし、体験をし、そこで初めて「青というのはね…」と子供達に語ることができるのだと思います。
それは夏休みにしかできない。
夏休みにどれだけ素敵な体験をすることができるか。
職員室にいてダラダラとしていても、人として豊かになれるわけではありませんよ!
さぁ、今日は早く帰って帰りに本屋さんへ行き本を3冊買いましょう。
そして友人に連絡をとったり週末の旅行の計画を立てたりしましょう。
職員室にいる場合じゃありませんね。
充実した夏休みを!