丸つけは面倒!採点スピードをあげる2つのポイント
定期テストが無事終わりました。
定期テストが終わると待っているのは採点。
採点って大変ですよね。一つ一つ合っているか判断し、○か×をつけていく…。
私の教科は比較的採点が楽なので、合っているか間違っているか判断しやすいのがせめてもの救いです。
(国語や英語は大変だよなぁ、といつも思っています)
今日は私が今年度より行なっている採点の工夫について書いていこうと思います。
モットーは「早く、かんたん、正確に」です。それぞれの頭文字をとって「はかせ」。
採点はかせになる工夫を書いていきます。
丸はつけない
丸つけとよく先生方は採点のことを表現しますが、私の場合は丸はつけません。
間違えた問題に斜めに斜線をつけるだけです。
理由は単純。丸をつける手間を省くためです。
今年度からこれを実践してみて、驚く程その効果を感じています。
手間を省く
テストの問題が40問だとして、半分の20問分丸をつけるとしましょう。
クラスの生徒が約35人。
私は4クラス分採点を行うので・・・20問×35人×4クラスで2800回!丸を1つつけるのに0,5秒だとすると1400秒!!
単純計算で23分の時間短縮につながります。
時間の短縮も大きなメリットですが、私の場合は手が疲れなくなったことも大きなメリットだと思います。
2800個の○をつけるってどうなんでしょう。
計算してみてちょっと自分でもその数の多さに驚いています笑。
答案用紙をすっきりさせる
答案用紙がすっきりするのもメリットだと思います。
○と×があるとちょっとごちゃごちゃするんですよね。(私の○や×が雑なせいもあるかもしれませんが)
斜線のみの方がすっきりしていて、自分の間違えたところに注目しやすくなるんじゃないかな、と感じています。
「テストに丸をつけないといけない」って誰が決めたんでしょう?
これまで当たり前だと思っていたことですが、この当たり前に疑問を持ってやめてみることで新しい発見がありました。
ちなみに、普段生徒が答え合わせをするときには「丸をつけて自分にご褒美をあげてね」と言います。
せっかくやったのに×ばかりじゃ嫌になっちゃいますからね笑。
ポイント!○を省いて時間短縮&スッキリとした答案用紙に!
全員分を1問ずつ採点する
採点基準を頭に入れながら採点できる
これまでは1人1人採点したり、あるいは大問ごとに区切って採点をしたりしていました。
今は担当クラスの全員分のテストを1問ずつ採点します。
1問ずつ採点することで、答えや採点基準を頭に入れながら採点することができるようになります。
これをすることで各段にスピードがあがりました。
これまでは毎回「この答えはなんだっけ?」と確認しながら採点していました。
しかし1問ずつ採点することで、頭で考えながらではなく、目を使って採点することができるようになりました。
また、部分点の基準ミスもだいぶ減りました。
この解答であれば1点、この解答であれば2点、といった具合にこれも目で見て単純作業として採点することができるようになりました。
生徒の間違え方が分析できる
1問ずつ採点することで、生徒が間違えやすい問題の傾向もわかるようになりました。
同じ問題を全員分採点することで、「この問題はあまり理解していない人が多いな」とか「こういう誤答が多いな」と採点しながら分析することができます。
私にとってはこれも大きな利点でした。
テストは生徒の成績を評価するためだけでなく、どれだけ理解しているのかを問うためにも行うものだと思っています。
問題の分析をすることで、テストの返却後に同じような問題を授業中扱うなどして補うことができます。
以前は全員分の採点が終わった後に、1問ごとの正答率を計算して分析したこともありました。
しかしこの方法はあまりに時間がかかってしまうため、長くは続きませんでした。
分析したい私にとっては、採点しながら誤答の傾向や正答率が(なんとなくですが)わかるということは非常に大きなメリットです。
1問ずつ採点をして時間短縮&テストの分析を行おう!
採点に時間をかけずに別のところに時間をかけよう
今では少しずつですが、テスト作りや採点も外注化ができるようになりました。
採点用のフリーソフトやアプリなども出てきています。
今後はもっともっと教師が採点に時間をかけることが少なくなってくるといいなと思っています。
私は採点に時間をかけるよりも、誤答のパターンを分析したり、浮いた時間を教材研究に活かしたりする方がよっぽど生産的だと思っています。
いつか業者(あるいは専門の先生)がテスト作成&採点を行い、教師は授業作りを行うなんて未来が来ないかな〜なんて夢見ています。
私自身はテストを作るのも採点をするのも、生徒の理解度が伝わるので嫌いではないんですけどね。
何にどこまで時間をかけるのか。これからの教師にとって必要な考え方だと思います。
採点に時間をかけずにあいた時間に授業作りを!